期待外れだったArduino for Visual Studio and Atmel Studio

Arduinoの標準IDEは非常にあっさりしていて、本当に最低限の機能しか備わっていません。すなわち、ソースコードを編集して、ビルドして、ボードに書き込んで、実行する、ただそれだけです。気の利いた機能は一切ありません。

このように書くと、リファクタリング機能がないとか、プロファイラが使えないとか、モデリングツールが使えないとか、そういうことを想像されるかもしれません。もちろん、そんな高度な機能は一切ありません。デバッガすら使えないのですから。

そういうわけで、もう少しまともな機能をもったIDEが欲しくなってくるわけで、今回試したのが、Arduino for Visual Studio and Atmel Studioです。Visual Microというサイトで頒布されているこのツール、正式名称が何なのかよくわかりません。Arduino Ide for Visual Studioと表記されていることもあれば、Visual Micro for Arduinoといった表記もあり、同じ物を指すのか、違う概念なのかも含めてよくわかりません。

名前はともかく機能はというと、Visual Studio 2008~2013またはAtmel Studio 6.1にプラグインされる形で、Arduino IDEと同程度の機能を使えるようにするものです。

「Arduinoと同程度の」と書いたところがポイントで、実際のところ、Arduino IDE以上のことができるようになるわけではありません。メリットがあるとすれば、インテリセンスなどのエディタ機能が強化されることぐらいでしょうか? あとはメニューが英語でしか表示されないなど、Arduino IDEでできたことでさえサポートされないようです。

インテリセンスは人によっては重宝するかもしれませんが、本当に使いたかったのは、Atmel Studioに付属するAVR-GCC 4.7.2と、自由にコンパイルオプションを設定できる機能だったのですが、どうやら無理なようです。

特にAtmel Studio 6.1を使った場合には、一見コンパイルオプションが設定できるようにみえて、実は何も反映されていません。たとえば、-std=gnu++11を追加しても、static_assertは単なる関数呼び出しとみなされてしまいます(そして、宣言がないと怒られます)。

やはり、Arduinoで凝ったことをするには、コマンドラインツールを使った方がよさそうです。inoがCygwinで使えれば問題ないので、できるかどうか近いうちに試してみたいと思います。